WANIMA「やってみよう」解体新書!au三太郎CM原曲とヒットの裏側
wanima やっ て みようは、2017年の正月に突如として日本中のお茶の間を揺らし、怒涛のポジティブ旋風を巻き起こした伝説的ナンバーだ。KDDI株式会社(au)が展開する大人気CM「au三太郎シリーズ」のお正月スペシャルCMソングとして書き下ろされたこの楽曲は、放映直後からSNSやテレビを席巻。老若男女を問わず口ずさまれる国民的大ヒットとなり、彼らの存在をサブカルチャーの枠組みから一気にオーバーグラウンドへと押し上げた。
ライブハウス叩き上げの爆音と、お茶の間の親しみやすさが奇跡的なバランスで融合したこの現象だが、決して偶然の産物ではない。リリースから年月が経った現在でもフェスやスタジアムを爆発的な熱狂で満たすwanima やっ て みようの真価は、計算し尽くされたアレンジの妙と、時代を超えて人々の背中を推し続ける圧倒的なメッセージ性にある。
原曲はイギリス民謡「ピクニック」!童話的世界観を爆音パンクへ昇華させたアレンジの秘密
誰もが幼少期に耳にしたことがある親しみやすいメロディ。その正体は、誰もが知るイギリス民謡「ピクニック」だ。「丘を越え行こうよ」のフレーズで知られるクラシカルな童謡を、彼らは持ち前のメロディック・ハードコアへと思い切り叩き直した。
一聴すると軽快なポップパンクだが、その構造はきわめて緻密だ。KENTA(Vo/Ba)の突き抜けるようなハイトーンボイスと直球の日本語詞、KO-SHIN(Gt/Cho)が繰り出す高速かつ極太のギターリフ、そしてFUJI(Dr/Cho)が叩き出す疾走感あふれるツービート。原曲が持つ無邪気な冒険心を殺すことなく、怒涛のエモーショナル・サウンドへと変貌させた手腕は、当時の音楽業界関係者を大いに唸らせた。
au三太郎CMソングから国民的アンセムへ:旋風を巻き起こした歌詞に隠された心理効果

「正しいより 楽しい」「失敗しても いいんだよ」――。KENTAが紡ぎ出した言葉たちは、どこか窮屈さを感じていた現代社会の心理にすっと寄り添い、強烈な開放感を与えた。CMソングという限られた尺の制約がありながら、聴き手の挑戦心を一瞬で煽る力強いフレーズが凝縮されている。
完璧主義を肯定するのではなく、一歩を踏み出す冒険心を全肯定するスタンス。このシンプルな思考転換こそが、受験生や新社会人、スポーツ選手に至るまで幅広い層の心を掴んだ。単なる商業的なタイアップソングにとどまらず、挑戦するすべての人々を祝福するアンセムへと昇華した最大の要因は、この歌詞に秘められた圧倒的な包容力にある。
PIZZA OF DEATHからワーナーミュージック・ジャパンへ:バンドの転換期を象徴する一曲

バンドの歩みにおいて、「やってみよう」は極めて重要なターニングポイントとなった。インディーズシーンの雄であるPIZZA OF DEATH RECORDSに所属し、インディーズチャートを席巻していたWANIMAが、メジャーレーベルであるワーナーミュージック・ジャパンと手を組み、さらなる大舞台へと飛躍を果たす象徴的な楽曲となったからだ。
ストリートのDIY精神と、メジャーの圧倒的な拡散力。その両者を完璧にクロスオーバーさせた本作は、メロディック・ハードコアというジャンルの垣根を軽々と取り払い、ロックバンドがポップシーンの第一線で戦うための新たな方程式を提示したのだった。
YouTube再生数とストリーミングのモンスター記録:SpotifyやApple Musicで聴き継がれる理由
公開直後から爆発的な回数を記録したYouTubeのミュージックビデオをはじめ、現代の音楽消費の中心である各種ストリーミングサービスでも、その勢いは衰えることを知らない。SpotifyやApple Musicの主要プレイリストには常にラインナップされ、運動会やイベント、さらには企業の決起集会に至るまで、ありとあらゆる場面でBGMとしてプレイされ続けている。
デジタル配信時代において、瞬間風速的な大ヒットがすぐに消費し尽くされるケースは少なくない。しかし本作は、季節の変わり目や新しい挑戦の季節が訪れるたびに再生数が跳ね上がるという、稀有なロングラン構造を確立している。
【2026年最新】ライブハウスからアリーナまで!現在進行形で進化する「やってみよう」の演奏秘話
結成から月日が流れ、2026年現在のライブステージにおいても、「やってみよう」はセットリストの核として異彩を放ち続けている。アリーナクラスの大箱から、彼らが今なお大切にするライブハウスまで、イントロのギターが鳴り響いた瞬間に客席が狂喜乱舞する光景は圧巻だ。
最新のツアーでは、KENTAのアコースティックな語りから一気にフルバンドの爆音へと雪崩れ込む新たなライブアレンジや、FUJIのドラムソロをフィーチャーした臨場感溢れる展開など、楽曲自体が生命体のようにアップデートされている。楽屋裏では「どれだけ回数を重ねても、この曲のイントロを弾く瞬間は鳥肌が立つ」とメンバーが語るように、演奏者自身の熱量も増すばかりだ。
なぜ今、私たちは「やってみよう」に背中を押されるのか?時代を越えて響く究極の応援歌
変化の激しい時代を生きる私たちにとって、未来への不安や迷いは尽きない。そんなとき、WANIMAが鳴らす直球のロックンロールは、余計な理屈を吹き飛ばし、「まずはやってみる」ことの大切さを泥臭く教えてくれる。
原曲である「ピクニック」が何世代にもわたって歌い継がれてきたように、WANIMAが吹き込んだ新たな命もまた、時代を超えて未来へと鳴り響いていくだろう。衝動と情熱が詰まったこの一曲は、今日を生きる私たちの背中を、これからも力強く押し続けてくれるはずだ。 (出典: wanima やっ て みよう(Yahoo!ニュース))